トランプ大統領令まとめ — 第2期で署名した主要大統領令一覧
公開: 2026年4月28日
更新: 2026年5月16日(随時追加)
大統領令
政策
この記事について
トランプ大統領が第2期就任以降に署名した主要な大統領令(Executive Order)を分野別に整理しています。各大統領令には「日本への影響度」を付記し、日本の読者にとって特に注目すべきものを明示しています。随時更新中。
経済・通商分野
相互関税に関する大統領令
2025年1月20日署名
貿易相手国が米国製品に課す関税と同率の関税を米国も課す「相互主義」の原則を確立。USTR(通商代表部)に90日以内の国別関税率リスト作成を指示。
日本影響: 高
中国製品への追加関税(60%措置)
2025年1月20日署名
中国からの全輸入品に対し、段階的に最大60%の追加関税を課すことを指示。第1弾として即日25%を発動。サプライチェーンの中国離脱を加速させる意図。
日本影響: 中
アメリカ・ファースト投資政策
2025年2月署名
対内投資の審査を強化し、中国関連資本による米国企業買収を事実上禁止。同時に同盟国からの投資には簡略化された審査プロセスを導入。日本企業にはプラス面もあり。
日本影響: 中
エネルギー・環境分野
パリ協定からの再離脱
2025年1月20日署名
パリ協定からの再離脱を宣言。米国内のエネルギー規制緩和とセットで、化石燃料産業の国内回帰を推進。
日本影響: 低
国家エネルギー緊急事態宣言
2025年1月20日署名
エネルギー安全保障を「国家緊急事態」と宣言。石油・天然ガスの採掘規制緩和、LNG輸出ターミナルの新規許可促進を指示。日本のLNG調達にはプラス。
日本影響: 中
EV義務化の撤廃
2025年1月署名
バイデン政権が設定した2035年新車EV比率目標を撤廃。自動車メーカーの技術選択の自由を回復。日本のHV(ハイブリッド車)戦略に追い風。
日本影響: 中(プラス方向)
移民・国境政策
国家非常事態宣言(南部国境)
2025年1月20日署名
南部国境における不法入国を「侵略」と位置付け、軍の投入を含む厳格な国境管理を指示。
日本影響: 低
出生地主義の見直し
2025年1月20日署名
不法滞在者の米国内出生児への自動的な市民権付与を制限する大統領令。司法的に争われており、最高裁判断待ち。
日本影響: 低
技術・安全保障分野
AI開発促進大統領令
2025年1月署名
バイデン政権のAI規制を撤廃し、「イノベーション優先」の方針に転換。連邦政府によるAI開発への規制を最小限に抑え、民間主導の開発を後押し。
日本影響: 中
先端半導体の輸出管理強化
2025年2月署名
中国、ロシアを含む懸念国への先端半導体・製造装置の輸出規制を拡大。同盟国にも同調措置を要請。日本の半導体装置メーカーに直接影響。
日本影響: 高
TikTok売却または禁止
2025年4月署名
TikTokの米国事業について、中国親会社ByteDanceからの分離売却を270日以内に完了するよう命令。不履行の場合は米国内での配信禁止。
日本影響: 低
外交・防衛分野
同盟国防衛費負担の再評価
2025年3月署名
NATO加盟国および日韓豪の主要同盟国に対し、GDP比2.5%の防衛費支出を「期待水準」として提示。達成しない場合の安全保障コミットメント見直しを示唆。
日本影響: 高
インド太平洋戦略の更新
2025年3月署名
中国の軍事的拡張に対抗するインド太平洋戦略を更新。日本、オーストラリア、インド、フィリピンとの安全保障協力深化を指示。AUKUS枠組みの拡大も検討。
日本影響: 高(プラス方向)
大統領令の法的位置付け:大統領令は議会の承認なく発効しますが、法律に抵触する場合は司法判断で無効化されることがあります。実際、第2期の大統領令のうち約20件が連邦裁判所で争われており、一部は一時差し止め中です。大統領令の実効性は「発令」だけでなく「施行状況」まで確認する必要があります。
大統領令の特徴と分析
第2期トランプ政権の大統領令には以下の特徴が見られます:
- 就任初日の大量署名 — 42本の大統領令を初日に署名する「ショック戦略」で、バイデン政権の政策を即座に覆す意図
- 「緊急事態」の多用 — 国境、エネルギー、経済など複数分野で「緊急事態」を宣言し、議会を迂回する権限を確保
- バイデン令の系統的撤回 — 前政権の大統領令約50件を撤回・修正。特に気候変動、DEI(多様性)、規制強化関連
- 実行重視 — 第1期と比較して、各省庁への実行期限の設定が厳格化
まとめ
トランプ大統領の第2期大統領令は、経済・安全保障の両面で日本に直接的な影響をもたらしています。特に関税、半導体輸出規制、防衛費要求の3分野は日本の政策対応が求められる重要テーマです。当サイトでは新たな大統領令が署名され次第、本記事に追加していきます。